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真田 月狸(サナダ ゲツリ)略してシンゲツのブログですよー。まぁ、いろいろ。
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第二話


あぁ、なんでこんなことに・・・・・・・・・・
ボクは今それっぽい十字架にかけられています。
そして目の前ではソッカーのみんなが五色の戦士と戦っています。

「紅しょうが乱舞ぅ!!」

ソッカーが空を舞う。

「青海苔タイフーン!!」

ソッカーが空を舞う。

「ブラックソースおたふく!!」

ソッカーが空を(ry

「イエローエッグボム!!」

ソッカーが(ry

廃工場に屋根の穴から太陽光が差し込みソッカーが沢山舞う中で思い起こしてみた。
何故こんなことになったのかを。

そうだ、博士に秋葉原で小型モーターと配電板と超電子ダイナモとキミキスを買って来いと頼まれて外出したんだ。


「えっと、これで全部かな」

久々の外出に気が緩んでいた。視界の端にピンク色の何かが現われたと思ったら口元に何かが当てられた・・・・・・ハンカチ?
不思議に思うより先に気が遠くなった、まさか・・・・クロ、ロ・・・ホル、ム・・・・・・

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

うわぁ、正義の味方って卑怯くさー。
ソッカーはいつも以上にしぶとく何度も何度も立ち上がってくる。

「真田(仮名)ぁ!!」
「まじれすぅぅぅ!!!」
「郷(仮名)!!北斗(仮名)!!もうやめてよぉ!!」

と、そんな状況なのにボクの横に突っ立ってるピンク色はボクの荷物をあさっていた。
そして言った。

「キミ、女の子なのにギャルゲーなんてやってるの?」

「い、いやそれは頼まれもので」

「ダメよー。私が三次元の良さを教えてあげるからぁ・・・・」

そして、ピンク色の手がTシャツの裾からおなかを撫でてきた。

「んっ・・・・・・」

そしてもう片方の手が足を触ってくる。
二本の手がボクの肌の上で微妙に動いている。

「んふぁっ・・・・んくっ・・・・くふぁぁっ・・・・・」


「んふふふ・・・・・・」

「ふっ、くふぅっ・・・・・・・」

気づけば他の四人もソッカーも全員こっちを凝視してるくらいで北斗(仮名)に至ってはどこから出したのかビデオカメラを回していた。

「お姉さん、乗ってきちゃったなぁ♪」

「・・・・・・・・ん、ふぁぁぁぁぁっっ!!」

「あら、これだけでそんなに?頂上行っちゃったらどんな声出してくれるのかしらね・・・・・・」

も、やだ・・・・・・誰か・・・・・助けて・・・・・・


「も・・・だめ、だれか・・・・・・・」

そう呟いて顔を背けた時、赤いのが背けた目の前を飛んでいった。

目線を戻してみれば、そこには――――

「なんでさあ」

ドゴッ

青、沈黙

「お使い中の」

バキッ

黄色、沈黙

「いたいけなウチのコを」

グシャッ

黒、沈m(ry

「拉致ったりするのかな?」

―――――笑っていた。

トリックフォックスさんは笑っていた。

でも、笑ったまま、圧倒的な力で既に三人を倒していた。

「出たな、怪じ「五月蠅い」

メキッ

その言葉をさえぎって赤のマスクを掴んだ指は、そのマスクにひびを入れ、そしてそのまま投げ飛ばした。

「な、なんなのよあんたはぁぁ!!!」

ピンクがとりふぉさんに向かってムチを振りかぶる。
ビシィ、バシィ!!

「その娘、返してくれないかな?」

「だ、黙れ黙れ黙れぇぇぇぇ!!」

何度も何度もムチがとりふぉさんの身体に襲い掛かる。それでもとりふぉさんは避けようとも防ごうともしない。

「お、お姉ちゃん!!」

「・・・大丈夫だよ、一緒に帰ろう」

とりふぉさんがムチの傷を増やしながら、腕から、太ももから、額から血を流しながら微笑んでいる。

「う、五月蠅いのよ、この、化け物ども!!」

半狂乱になったかのようにピンクは叫び、その瞬間、ムチが、矛先を変えてボクへと向かってきた。

バシィ!!


目を閉じた。お終いだと思った。
とりふぉさんならきっとかばってくれる。
だけど、タイミングとかスピードとか、間に合わないと思った。
けど身構えていても、いつまでたってもムチは襲ってこなかった。
恐る恐る目を開ける。
そこには、ムチを掴んでいる背中があった。

「大丈夫か、真田(仮名)?」

「・・・・・・だれ?」

その背中には一対の羽根、鱗に覆われた尻尾。ロングの髪が生える頭頂部には二本、角が生えていた。

「私だ。・・・といってもわからぬか。・・・・東(仮名)だ」

「ひ、がし(仮名)?」

「あぁ、元は即課752号、東(仮名)。改造モチーフは東洋龍。特性は自由自在になる尻尾だそうだ。こんな具合にな」

そしてその尻尾は自在に伸びピンクに巻きついた。

「な、何する気よ、この卑怯者!!」

「貴様にそのようなことを言われるとは心外だな」

「真田・・・・・いや、まじれす、トリックフォックス殿と一緒に銭湯でも行って帰って来い。ほれ、チケット。」

そして、東はピンクを巻いたまま飛び去っていった。

その場には十字架に掛けられたままのボクと、とりふぉさんが残された。

「待っててね、今すぐ外したげるから」

とりふぉさんは血だらけの顔で微笑みながら一つ一つボクの拘束を解いていく。

そして、最後の拘束が解けた瞬間、ボクは飛びついて抱きついていた。

「お姉ちゃん!!うわぁぁぁん、あぁぁぁぁぁぁぁ、お姉ちゃん、お姉、ちゃんお姉ちゃん!!!」

多少面食らっているようだったお姉ちゃんもすっ、とボクの背中に手を回してくれて背中をポンポン叩いてくれた。

「あーもう、血ついちゃうよ?・・・・・・よしよし、もう大丈夫だよ・・・・・・」

「わあぁぁぁぁ、お姉ちゃぁぁん!!」

「怖くないよ、もう・・・・・・ね、一緒に帰ろう?」

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「イヌミミムスメの恩返し」

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